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2004年06月10日

【流通】人間の目に代わって商品検査「粒状物外観検査システム」(

――工場作業の時間短縮で流通コスト削減へ――

カネボウのビジョンシステム部は、人間の目に代わって、製品表面の微細な傷や異物など、不良品を検査する「粒状物外観検査システム」を新たに開発。6月から販売を開始する。
通常、工場での最終工程には外観検査工程があり、多くは人間の目による目視検査が行われる。しかし、人間による検査では時間がかかり、曖昧で誤りもある。また、作業効率は人によってばらつきもある。この目視工程を、搬送技術と画像処理技術の組合せにより、高速・高精度で自動化した「粒状物外観検査システム」導入により、外観検査工程の選別精度向上、スピードアップおよびコスト削減に大きく寄与できるという。また、不良が見つかった場合には、不良品のみを吸引して排除する。さらに、選別機能のみならず、生産ラインのトラブルを検知し、その情報を管理工程へフィードバックさせる機能も追加可能とした。主な用途としては種子、穀物、加工食品、樹脂ペレットの検査など。
昨今、食品業界は特に異物混入などが社会問題として大きくクローズアップされてきた。「粒状物外観検査システム」は無人運転が可能なため、衛生面を重視される食品工場などに最適である。この装置を導入することにより、より確実な時間での生産管理、それに付随して迅速で的確な仕入れ先への配送、人件費の削減等様々な効果が期待できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:16| 流通