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2004年09月30日

【流通】エイベックスと有線ブロード、デジタルコンテンツ流通事業で資本・業務提携

――BB時代の新たな音楽コンテンツ流通――

有線ブロードネットワークス(以下USEN)とエイベックスは9月28日、資本提携を伴う業務上の提携に合意した。その業務提携の内容は、デジタルコンテンツ流通分野等の新規事業等に関して事業シナジーを検討していくというもの。今後、ブロードバンド、携帯電話などのさまざまな媒体・端末に向けて、デジタルコンテンツ流通事業における新たなサービスの展開を検討していく。また、両社の既存事業分野についても、双方にとって大幅なシナジーが期待できるものはこの業務提携の検討対象としていく。
USENは有線放送事業、カラオケ事業、FTTHによるブロードバンド事業の3事業を機軸に事業展開を行っており、昨今の放送・通信のインフラおよび技術面での融合と、携帯電話や車載端末など生活のさまざまな場面でのエンターテイメントの広がりにおいて、これら3つの事業軸の業際における事業発展の可能性が急速に高まっていると捉えている。
こうした環境の中で、コンテンツの重要性は増しており、コンテンツ業界における影響力は新規事業の立上げにおいて大変に重要であると考えており、USENとしては今までも友好関係にあり、コンテンツ業界の中で重要な位置付けにあるエイベックスをパートナーとして、さまざまな事業検討ができることは今後の事業展開に大きく寄与すると考えた。
エイベックスは多数の有力なアーティスト・クリエイター・タレントを輩出することをベースに、これまでも新たなデジタルコンテンツ流通形態の開発において積極的な展開を行ってきた。今後は、音楽のみならず映像等にもその領域を更に広げ、驚きと感動を与えることのできるクリエイティブなエンターテイメント・コンテンツを数多く創造し、消費者が求める様々な方法で提供していくことを目指す。エイベックスでは今回の提携により、FTTHによるブロードバンドの先駆者であるUSENをデジタルコンテンツ流通での新規事業を共に検討する有力なパートナーと判断した。エイベックスはUSENと新たな事業の可能性を検討するとともに、幅広く他のネットワーク事業者へコンテンツ提供することで事業の拡大を図る。
この提携の背景の一つに、インターネットなどの普及により、既存の事業収益モデルの再構築が必要となってきたことがあげられる。今後両社は音楽コンテンツのサプライチェーン構築について、互いの資本やインフラを活用した音楽コンテンツ流通の新しいスタイルを確立していくことになる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:29| 流通