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2004年11月09日

【流通】日本IBMと岡村製作所、廃プラスチックの再利用で提携

――大企業間の提携がプラットフォームとなる可能性――

日本IBM岡村製作所は、IBMパソコンから回収した廃プラスチックを再生し、岡村製作所が販売するオフィス製品の部品として再利用する「プラスチック・リサイクル」での協業を開始した。
日本IBMは、グリーン購入とプラスチック・リサイクルを推進するため、2001年から「エコオフィス・プロモーション」として、社内利用やリースから戻ってきたパソコンの廃プラスチックを再生、ボールペンやダストボックス等の社内備品に積極的に再利用し、その製品を優先的に購入している。今回の提携により、再生プラスチックの利用を社外にも広げ、一般に販売することで、従来の3倍の量の廃プラスチックをリサイクル可能という。
岡村製作所では、オフィス家具の樹脂部品に対する再生樹脂の含有と製品への採用を積極的に推進。今回日本IBMのパソコン再生樹脂利用を家具部門として協力、今後積極的に製品に採用し、収納システムを始め、ローパーティションやデスクシステムの適用可能部品に順次展開していく予定。
再生プラスチックは、通常多方面から集められた廃プラスチックから形成されているが、今回のように、大規模な回収需要を持つ企業と、再利用先の提携により、プラスチックのマテリアルサイクル構築を実現、同時に大規模事業者間同士の協業により、一つのプラットフォーム化することも考えられ、今後中小規模事業者を始め、同リサイクルシステムの利用も考えられる。一つの流通システム構築には、こうした大規模事業者間の取組によるプラットフォーム化も、大きなカギとなってくる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:21| 流通