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2004年04月23日

【知識】NEC コンテンツ配置自律制御技術で動画配信サービスの利便性を向上

NECはブロードバンド映像配信サービスのコンテンツ配置を常時最適化しサーバの効率的な使用を実現する、コンテンツ配置自律制御システムを開発した。

近年大規模な動画配信サービスが広がっており、膨大なコンテンツに充分な配信性能を確保するためにコンテンツ配信ネットワークが使われている。しかし、現状の配信ネットワークでは、コンテンツを配信サーバに配置する作業がオペレータの指示の下で行われており、膨大な数のコンテンツを登録・更新・削除の作業を頻繁に行うことが物理的に難しく、旧コンテンツの削除が遅れ、結果として必要以上のディスク容量が必要になる。また人的能力の依存性が高い為に十分な数のサーバにコンテンツが最適に配置されないため配信性能が不足し、ユーザーへ安定提供が困難になる。

今回NECが開発したシステムは、オペレータが自律配置制御サーバに与える配置制御方針をスクリプト化し自律配置制御サーバが配置制御を指示する。これにより多数のコンテンツに繰り返し適用し、高頻度で各コンテンツ配置の更新が可能になる。さらに各コンテンツの現在配置と視聴実績を複数の配信サーバに渡って配置を判断するため、ディスク容量を効率的に使い全体最適なコンテンツ配置が実現できる。

このケースのように大容量で多数のデータを効率的に配信する為のネットワークをデザインするには、配信元からユーザーまで全体を俯瞰する最適なフローとそれを支えるIT技術の的確な活用も必要。ネットワーク等の構築に際してもロジスティクス的な発想はその完成に大きく貢献している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:06| 知識