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2004年08月31日

【知識】UPS 通過型輸送サービスを拡大

UPSは、米国向け輸入貨物について、従来の「トレードディレクト・オーシャン」と「トレードディレクト・クロスボーダー」に加えて、航空便を使った迅速な輸送が可能な「トレードディレクト・エア」のサービスを開始した。
「トレードディレクト」は、アジア、欧州、南米、カナダ、メキシコにある工場からの貨物を、輸入通関を経て米国内の小売店や個人顧客に直接送るサービス。
特長としては、倉庫での貨物の滞留がなく、輸送に関する注文、インボイス発行はそれぞれ一回で済み、UPSの技術である「フレックス・グローバル・ビュー」を利用すれば輸送中の貨物の追跡、確認も可能。
米国向け小口貨物を個別に包装しラベルを貼付した上で混載し、航空機、船舶、トラックで輸送、米国内で混載貨物として通関した後、個々の貨物に再び小口に分けて、それぞれの目的地に運ぶ。
「トレードディレクト・オーシャン」は船舶を使ったサービスで、「トレードディレクト・クロスボーダー」は米国とカナダ、メキシコ間のサービスで、これら二カ国については米国発の輸出貨物も対象になっている。UPSは今後、トレードディレクトを世界各国の輸出入サービスに導入する計画。
通関時の貨物滞留がなく、しかもインボイス等の書類発行も容易になることで、国際間の小口輸送における事務処理コストやリードタイムの削減、更には在庫最適化への影響も大きいと考えられる。グローバルな物流システムを構築する企業にとって、こうしたメリットを享受できる国際輸送サービスの利用は、経営へのインパクトも小さくなく、利用も拡大してくると考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:11| 知識