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2004年10月28日

【知識】伊藤ハム、アリアケジャパンと天然調味料の生産・販売で包括提携

伊藤ハムは、アリアケジャパンと、天然調味料の生産と販売について、包括的業務提携に関する合意書に調印した。両社は、経済発展するアジア市場を視野に入れた国際分業の必要性を理解し、国内外で様々な協力関係を築くことを目的として業務提携を進めていく方向だが、具体的にはそれぞれの業務についてプロジェクトを立ち上げ、実現に向けて最大限の協力を行っていく。
伊藤ハムは、調理加工食品など「お惣菜」の商品開発と「おいしさアップ」を最重要課題としており、世界における天然調味料のリーディングカンパニーであるアリアケジャパンとの提携は、伊藤ハムの「お惣菜」の商品力向上に大きく寄与すると考えている。また、伊藤ハムは主力製品である生肉及び食肉加工品の一層の拡販を目的とし、アリアケジャパンと各種タレ、ソース類等を共同開発し、伊藤ハムの販売チャネルを活用し、伊藤ハムブランドとして全国に販売していく。
今回の業務提携における目的達成の一環として、伊藤ハムとアリアケジャパンは、ニュージーランドでの原料調達、現地事業にノウハウを持つANZCO FOODS 社と、牛肉、牛骨を利用した安全な天然調味料の生産を行う合弁会社の設立に向け、協力していく。ニュージーランドの牛肉は、英国のBSE危険度調査によると、現在世界でもっとも安全な国とされており、この合弁会社では安価で品質の高い牛肉をANZCO FOODS 社のグループ企業から調達し、その牛肉をニュージーランドの肥沃な土地で育った野菜とともに使用して天然調味料を生産し、日本やニュージーランドで販売していくが、中国などアジア全域で販売することも視野に入れている。
今後国内外における両社の販売シェア拡大のために、新商品の製造ノウハウの共有以外にも流通拠点を活かした在庫管理体制など、広範な協力体制を整えられる可能性もある。商品開発、製造、物流、販売網の活用、そしてプロモーション活動といった広範な分野において、両社のノウハウ、インフラを共有したロジスティクス的な事業展開が予想される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:13| 知識