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2004年11月22日

【知識】CCNBC、コカ・コーラシステムの全国統合サプライチェーンマネジメントを統括

コカ・コーラ ナショナルビバレッジ(以下CCNBC)はコカ・コーラシステムの調達・製造・物流における全ての業務を、2005年1月からCCNBCが一元的に統括する。CCNBCの2005年度の製品製造・供給量は、約6億ケース。
CCNBC全ボトラー社と日本コカ・コーラの共同出資によって2003年に設立された。第一段階として、トール製品の製造・供給と原材料・資材の調達業務を開始した。今回、第二段階として、現在ボトラー社が所管するフランチャイズ製品の製造業務が2005年1月にCCNBCに移管されることにより、従来のトールとフランチャイズという異なった製造の仕組みが統合され、CCNBCがコカ・コーラシステムの全製品を全国規模で統括する新しいSCMが本格始動することになる。
今回の全国統合SCMの稼動にともない、2007年までに既存の34工場を27工場に統合する予定。ボトラー各社の担当地域を越えた全国レベルの情報システムにより、大都市圏や地方の需要変動に迅速に対応可能で、より柔軟な供給体制の構築を目指す。
また、統合情報システムの構築により、全国の製造拠点・物流センターの在庫を一元的に追跡(トラッキング)することを可能とする。
CCNBC業務開始から15ヶ月間のコスト低減効果は、目標額120億円を上回る約165億円となる見通し。2007年からは計画通り、年間250億円以上(調達関連:約70億、製造関連:約120億、物流関連:約60億)のコスト低減効果を見込んでいる。
調達・製造・物流業務の統轄管理を実現する情報システムの整備、業務フローの再構築など、グループを統轄することで、コストの低減、営業面での支援もより強化される。各ボトラー毎に取り組んでいた時には発揮できない効果をロジスティクス体制により、グループとしての効果最大化につながる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:58| 知識