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2004年12月28日

【流通】クラブツーリズム、天気予報でツアー催行を決定するツアー発売

――利用者視点の天候リスク回避サービス――

クラブツーリズムは、ツアー実施日前日の天気予報により催行を決定するハイキングツアー「てるてるハイク」を発売した。
近年、ハイキングツアーについては実施日の天気が雨とわかると出発間際でも予約取消をするユーザーが増えている。特に冬場は、晴れた日に出かけたいというニーズが高くなるが、このツアーは前日午前11時発表の目的地の降水確率が50%以上の場合には、ツアー実施をその時点で取りやめ、旅行代金も全額返金する。
昨年の冬に実験的に企画・販売を行った結果、催行決定ツアー4本のうち、1本が降水確率により中止を決定、催行ツアー3本で、120名が参加。参加者層は大半がウォーキングないしハイキング初級レベルの50代から70代となっている。そこで、今冬より12月から3月までの冬季限定ツアーとして本格販売を決定した。目的地として、城ヶ島、南伊豆、南房総地方へのツアーが募集となる。
天候による影響を受ける商品や企画に対して、天候デリバティブなど、供給者側がリスクを回避する方法がある。今回紹介した旅行サービスにおいては、利用者側の視点で、天候不良時のリスク回避にもつながるもの。今後、天候に対して満足度が大きく変動するサービスについて、こうした利用者視点でのリスク回避サービスが、結果として高収益へつながる可能性も考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:33| 流通