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2005年02月18日

【知識】サントリー、「サントリー大阪工場 リキュール工房」を竣工

サントリーは、大阪市港区内の大阪工場に新たなリキュール・スピリッツの生産施設として、「サントリー大阪工場 リキュール工房」を新設、2005年2月16日(水)に竣工した。
同社は、さまざまなフルーツの味わいが楽しめるリキュール・スピリッツの生産に加え、「ルジェ」や「カンパリ」といった世界各国の主要なリキュール・スピリッツの輸入、「カクテルバー」シリーズなど、多種多彩なリキュール・スピリッツ関連の製品を取り扱っている。また、カクテルづくりの技術のコンペティション「カクテルアワード」や、一般のユーザー対象の「リキュールワークショップ」などを開催するなど多様なカクテルの普及活動を行っている。
今回新設する「大阪工場 リキュール工房」は、こうした長年の伝統を引き継ぎつつ、時代のニーズにあったより多彩なリキュールづくりをするために、既存の大阪府藤井寺市内、道明寺工場の機能を大阪工場に移設し、新たなリキュール・スピリッツの生産施設とするもの。
同工房ではタイプの異なる蒸溜釜4基を備え、精溜度を上げることで、多彩なリキュール原酒をつくりだせるようになった。さらに、果実、花、香草など多種にわたるリキュール原材料をそれぞれスピリッツに浸け込む浸漬設備、そして30種類以上の瓶形に対応できる充填ラインを備えることにより、30種類以上のリキュール原酒、50種類以上の製品の生産が可能としている。リキュールをつくりだすための原酒づくりの研究もここで行う。さらに、同社の70年に及ぶリキュールづくりの伝統や品質をより理解してもらえるよう、同工房ではバーやレストランなど料飲店やホテルなどで勤務する、プロフェッショナルを対象に見学やセミナーを実施していく予定。
新工場の施設にあたり、生産設備、調達網、配送など、工場としての機能の他、製品の品質を理解してもらうためのレストラン及びセミナー施設など、マーケティング機能も保有する点で、一つの工場新設が、多くの部門の目的を含めたロジスティクス的なプロセスによるものであることが伺える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:10| 知識