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2005年03月03日

【知識】フジテレビ、MSS−NY,INC.に特定音楽消去技術「ミュージック・イレーサー」をライセンス供与

フジテレビジョンは、平成17年3月1日に、ニューヨークに本拠を置くプロダクション、MSS−NY,INC.との間に、特定音楽消去技術「ミュージック・イレーサー」のライセンス供与契約を締結した。フジテレビジョンは、平成16年9月にオランダのアムステルダムにて開催されたIBC2004、同年11月に台湾にて開催された台北TVフェスティバルにおいて「ミュージック・イレーサー」を紹介、海外市場での展開の可能性を模索していた。
MSS−NY,INC.は、ニューヨークにおいて、コンテンツ内の権利処理が困難な音楽のみを消去するこの技術を商用運用することにより、米国内において、保有するコンテンツの2次利用を計画するホルダーに対してのサービスを開始する。
国内では、平成16年7月1日に、共同テレビジョンが最初のライセンス契約者となり商用サービスを開始。既に20を超えるタイトルに2次利用を行っている。
番組の二次利用を促すため権利上の障壁をなくす技術として注目される。この技術の普及により、グローバルな番組の二次利用が促進されると考えられ、二次利用を前提とする番組制作や他国への権利販売など、ロジスティクス的視点に立ったコンテンツの制作・流通が必要とされてきそうだ。

※ミュージック・イレーサーとは
番組を二次利用する場合において、番組中に使用された音楽が権利処理上での障害となるケースが多くある。ミュージック・イレーサーは、音楽と混合して収録された音声トラックからセリフと効果音を残し、障害となる音楽だけを消去する。障害となる音楽を除去された番組に、新たな音楽をミックスすることにより、これまで利用できなかった番組を、新たに二次利用可能な番組として再生することが可能となる。
「ミュージック・イレーサー」は独立行政法人産業技術総合研究所の技術を応用してフジテレビジョンが開発しした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:52| 知識