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2005年03月17日

【知識】沖電気、携帯電話を利用したモーニングコール支援ASPサービスを開始

沖電気工業は、携帯電話を利用したASPサービス「UBIOS(TM)(ユビオス)」シリーズ注2の第二弾として、モーニングコール支援サービス「UBIOS(TM)−W」を発表する。今回は、派遣スタッフの遅刻防止対策を支援するASPサービスで、2005年4月1日よりサービスを開始する。
派遣会社では、添乗員(ツアーコンダクター)などの遅刻の影響がユーザーへおよぶため、派遣元マネージャーが起床確認を個別に行うなど、大きな負担となっている。一部の企業では外部に委託して音声によるモーニングコールサービスを導入するケースもあるが、利用料金が高く、導入しやすいサービスが求められている。今回、沖電気では携帯電話のWeb機能を活用した、派遣元企業の起床管理作業の軽減を実現するASPサ−ビス「UBIOS−W」を開発した。派遣スタッフは、携帯電話のWeb画面より、事前に起床予定時刻を設定し、当日は起床したことを入力する。設定および入力時にはマネージャーからのメッセージを表示するため、簡単な連絡ツールとしても活用できる。さらに、派遣元のマネージャーの元へは、当日の予定時刻に起床していないスタッフの情報が通知されるため、マネージャーは起床していない派遣スタッフにのみ連絡することが可能となる。このサービスは、Webアクセスの可能な携帯電話に対応しているため、派遣スタッフが所有している携帯電話をそのまま利用し、サービスを提供する。マネージャーはパソコン画面で派遣スタッフの起床予定時刻や、当日の起床状況を閲覧することができ、さらに、自宅などインターネット環境やパソコンの無いマネージャーのために、携帯電話へメールによる派遣スタッフの起床予定一覧や起床状況を通知することが可能。なおこのサービスは、エヌ・ティ・ティ・ドコモ「FOMA(R)」「mova(R)」、KDDI(以下KDDI)「au(R)」、ボーダフォン(以下ボーダフォン)「Vodafone(R)」をサポートしている。
沖電気ではこのサービスを、人材派遣会社、ツアー会社、バス会社、運送会社、鉄道会社や、ツアーコンダクター、キャビンアテンダント、看護士、警備員、工場で働く方など不規則な勤務体系を管理する企業などへ展開していく予定。
派遣社員など勤務地が一定しない、または勤務時間が不規則となる大量の社員を管理するにあたり、これまでの管理ツールと比べ、負担の少ないシステムであり、一人の管理者が担当する社員数を増やすことも可能となる。このサービスの導入費用と予想される効果に対して、メリットが創出できるかの判断を行う上で、管理上の効率化の他、サービスレベルの向上等、多面的に捉えたロジスティクス的視点が必要となってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:13| 知識