<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年06月06日

【知識】日産、ルノーとハンガリーに共有の補修部品物流センターを開設

日産自動車とルノーは、6月1日、ハンガリー西部のジェール市に共有の補修部品物流センターを開設した。両社は、中欧の中心に配置した部品物流センターを通じ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア等、同地域の両社のディーラーネットワークに補修部品を供給する。同センターでは、両社が共同開発した新たなITシステムを活用し、物流コストの削減を図る。また同時に、補修部品の配送期間短縮により、同地域のユーザーの利便性向上を目指す。
新しい部品物流センターは、敷地面積が19,000平方メートルで、ダチア向けを含むルノー向け約23,000点、日産向け約17,000点の補修部品を取り扱う。投資額は約1,300万ユーロ(約16億9千万円)で、センターの運営は、ルノーの全額出資子会社「ハンガリアン・アライアンス・ロジスティクス」が担当する。
両社は、2001年にイギリスのルターワースに西欧向けの補修部品物流センターを開設しており、今回のセンター開設は、欧州における補修部品の物流ネットワークを拡充するためのものである。
中欧における両社の2004年の新車販売台数は125,000台であり、同地域は両社にとって今後の成長が見込める市場である。日産・ルノーのアライアンスは、更なる成長に向け、今回の部品物流センター開設を始めとしたシナジーの創出により、欧州事業の強化に引き続き取り組んでいく。
両社共同での東欧地域を中心とする部品供給網の構築は、物流拠点の再整備や、ITの構築、各ディーラーや調達先との業務フロー再構築など、様々な局面で新たな取り組みと投資も必要となってくる。今回の対象市場での販売強化へ向けたグループとしての目的達成へ向けたロジスティクス的な判断による投資が行われたと考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:44| 知識