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2005年06月24日

【知識】東京海上日動、携帯情報端末など活用した保険金支払事務のペーパレス化を実施

東京海上日動火災保険は、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)と動画対応の携帯電話を活用し、保険金支払いに関する事務処理のペーパレス化と保険金支払いまでの日数の短縮を図る。
建物・家財や自動車の被害に関して保険金を支払うまでには、損害調査の担当者が物件の被害状況を確認して書類を作成し、写真を撮影して損害額を算出した上で、保険金支払いのための打合せ記録やレポートを作成するという一連の手続きが必要となる。従来、このような手続きは、原則としてすべて紙ベースで行ってきたが、地震や台風などの広域災害の発生時には短期間に膨大な件数の損害調査を行うため、保険金の迅速な支払いのためには事務処理の大幅な見直しが必要となっていた。
このような事情を背景に、同社は損害調査を担当する子会社の東京海上日動調査サービスの全国の損害調査担当者(約1350人)に動画対応の携帯電話を所持させることで、現場の動画を用いながら同社の損害サービス拠点が被災物件の状況をリアルタイムで把握できるようにした。
また、広域災害用に新たに保険金支払い専用のPDAを導入し、事故受付、被害の調査と記録、写真撮影、損害額の算出、打合せ記録の作成、レポート作成といった一連の作業をPDA1台でできるようにし、保険金支払いの事務処理のペーパレス化を図る。これにより、短期間に多数の損害調査を行うことが可能となり、現場の損害調査担当者とバックアップ拠点(本店など)が情報を共有化することで、保険金支払いの迅速化を図る。
ペーパーレスと業務効率化、時間短縮を目的とした今回の業務効率化を行うにあたり、業務フローの設計から、システム構築、営業担当者への教育など、本社各組織から関係会社の各拠点までを横断した大規模なロジスティクス活動が行われたと考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:00| 知識