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2005年06月30日

【知識】島津製作所、京都本社内に分析機器を生産する新工場を建設

島津製作所は、2005年度を初年度とする中期経営計画で取り組んでいる生産改革の一環として、京都市中京区西ノ京桑原町の本社三条工場内に、分析機器を生産する新工場を建設することになり、8月から工事を開始する。
また、あわせて、新工場において分析機器の生産を行うための生産子会社を新たに設立する。
同社は、分析機器の品質向上・納期短縮・棚卸削減などを目的とする生産改革に取り組んでおり、その一環として、本社三条工場内にパイロットプラントを設営して生産計画/部品調達/組立・検査/物流の各機能を併せ持ったプル生産の検証を進めてきた。その結果、プル生産方式による効果のめどが立ったことから、このほど本方式を水平展開するため、分析機器新工場を本社内に建設し、内製化の拡大を図ることになった。
工場立地については、石川県をはじめ他府県から熱心な誘致もあったが、京都府・京都市など地元行政からの強力な後押しもあり、本社三条工場内に建設することに決断した。
また、新工場において分析装置の内製化を拡大するにあたり、生産子会社を新たに設立することとした。これは、新組織・新システムを導入することによって、品質向上・納期短縮・棚卸削減の実効を上げ、あわせてコスト低減を図ることを目的とする。
新工場の設立場所の選定や、生産子会社設立における決定プロセスにおいて、過去のデータによる入念な現場シュミレーションが行われたと考えられる。必要な組織体から、実際の運用体制の決定など、業務効率化を目的とし、現場ノウハウを含めた一連のロジスティクスが機能したと考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:56| 知識