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2005年07月21日

【知識】ホンダ、熊本製作所でATVと二輪車の生産体制を強化

ホンダの熊本製作所は、ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング(HAM)の二輪車工場から生産を移管したATV「TRX450R」のラインオフ式典を7月15日に行った。この移管により、熊本製作所はATVを含む二輪車生産の技を日本で磨き、高度な技術を世界に展開する体制を強化する。一方、HAMの二輪車工場は大型二輪車の生産に特化し、北米におけるATV生産はホンダ・オブ・サウスカロライナ・マニュファクチュアリング(HSC)へ集約され、オペレーションの効率化を図る。ATVは主に北米中心に、実用やレジャー、スポーツに幅広く使われている。アメリカにおけるATV市場は、2004年で81.3万台(前年比102%)となっている。ホンダは25.5万台(前年比104%)を販売している。熊本製作所は1983年にATVの生産を開始し、2004年は完成車1.2万台、KDを含め33.8万台を生産した。熊本製作所では、FI搭載の50ccスクーター「Dio Z4」のように付加価値のある小型二輪車の生産を行うとともに、アジアを中心に拡大する海外二輪車工場へのサポートは、質・量ともに増大している。世界での生産活動を牽引するATV、二輪車のマザー工場として、生産技術及び新機種立ち上げにかかわる技術レベルを高めるとともに、技術者の育成も進め、日本の技術発信力を強化していく。
同社の生産体制をグローバルに展開するにあたり、設備や技能の移管をはじめ、部品供給網の再編やサポート体制の構築にいたるロジスティクス体制の再編が必要不可欠と考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:31| 知識