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2005年07月22日

【知識】富士重工、ボーイング787中央翼の組立工場建設

富士重工業は、愛知県半田市にある既存の半田工場敷地内に、2棟目となる航空機の組立工場を新たに建設することを決め、7月20日に地鎮祭を行い工事に着手した。この新工場では、米国ボーイング社の次世代旅客機「787ドリームライナー」の胴体と主翼をつなぐ重要な部位である中央翼の組立を行う予定で、2006年の稼動開始を目指している。現在、半田工場では、ボーイング社の大型旅客機「777」の中央翼、および防衛庁の次期固定翼哨戒機(PX)・輸送機(CX)の中央翼などの組立作業をおこなっている。今回新たに「787」用の中央翼納入を計画するにあたり、構成部品や完成品の輸送効率や、これまで培ってきた中央翼製造技術の活用を考慮する際の地理的優位性から、既存の半田工場敷地内の従来の組立工場に隣接して新組立工場を建設することが最も合理的と判断したもの。新工場は今月着工し、完成後の建物面積は4,500・となる予定。組立に使用する「787」複合材部品は、昨年11月に着工している半田市内の新複合材部品製造工場から供給されることになる。新工場建設に関する投資額は、複合材部品製造工場と中央翼組立工場あわせて、約70億円程度を見込む。
新工場増設にあたり、約70億円の投資額が必要とされるが、次世代旅客機である「787」の需要予測から、必要な投資であることが決断されたと考えられる。さらに新工場設立にあたり、部品や完成品の輸送及び各種作業のシミュレーションやノウハウの活用など、各部門から集約された情報をもとに、同社として最適な立地条件が選択されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:30| 知識