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2005年01月14日

【流通】近畿日本ツーリスト、2次元バーコード付旅行パンフレット「e旅パンフレット」を販売

――パンフレットで即購入。受注インターフェース機能に――

近畿日本ツーリストは、今年2月上旬発売の首都圏発国内宿泊企画商品「メイト」で、「カシャ旅予約」ができる2次元バーコード付旅行パンフレット(以下「e旅パンフレット」)の販売を開始する。「カシャ旅予約」とは、同社がパンフレット内に記載した旅行プランごとに付加した2次元バーコードを利用者が携帯電話(バーコードリーダー付き)で読み取ることで、旅行商品の予約・決済が行える新システムの名称。
現在、2次元バーコードを用いたサービスは様々な業種で採用されているが、同社の「カシャ旅予約」のように独自システム内で予約・決済までを完了させるサービスは珍しい。これまでの旅行商品パンフレットと、携帯電話の機能を融合させることで、新しい時代の旅行予約システムを構築していく。
利用者は、同社店舗または提携販売契約店舗の店頭で「e旅パンフレット」を入手し、旅行商品ごとに記載されている2次元バーコードを第3世代携帯電話のバーコードリーダーで読み取り、指定サイトにアクセス。画面の指示通りの操作を行うだけで、再来店することなく、クーポンレスで旅行商品の予約・決済(クレジット)が可能になる。
旅行パンフレットは、場所を選ばず旅行内容を確認できる情報ツールとしての位置づけが強かった。今回二次元バーコードと第三世代携帯電話を活用することで、店頭の販売だけでは対応できなかった営業時間外での予約・決済が可能となる。
利用者に対して、情報の収集から発注・決済に至るフローが容易になることで、販売機会の拡大にもつながると考えられる。営業パンフレットが、情報発信ツールから、直接受託へとつながる受注インターフェースとしての機能も所有することになる。旅行業界同様にパンフレットを用いた営業を行う業態、または雑誌、駅構内の広告など、パンフレットや広告媒体が、受注インターフェースを所有するケースが増えてくるかもしれない。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:39| 流通