<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年02月09日

【流通】阪急電鉄と阪急百貨店、梅田阪急ビル建て替え計画概要を発表

――新たな流通時代幕開けへ――

阪急電鉄阪急百貨では、阪急百貨店うめだ本店が入居する梅田阪急ビルの建て替えを検討してきたが、大阪市の都市計画審議会において、同ビルの建て替え計画が、都市再生特別措置法に定める「都市再生特別地区」として審議を受け、都市計画決定などの手続き終了後、計画の具体的な推進に取り組む。
大阪地区の中心「梅田」のランドマークにふさわしい大型複合商業ビルを建設し、梅田のさらなる魅力向上を図るとともに、地下のバリアフリー化などにより周辺施設との交通動線を整備し、回遊性の向上を目指す。
都市再生特別措置法に基づく容積率の緩和を受け、日本最大級の百貨店規模を誇る大型複合商業ビルを建設し、大阪有数の商業としてある梅田のさらなる活性化を図ると共に、高層化によるオフィス空間の提供を実現し、梅田の有する立地ポテンシャルを最大限に活用した事業展開を図る。
梅田地区では三越出店や大丸の増床、また梅田北ヤード開発など周辺商業施設との競合が激化すると考えられており、競争力のある店舗作りが求められている。
また、1929年(昭和4年)から増築を重ねてきた梅田阪急ビルの老朽化対策として、全面的な建て替えにより耐震性能の向上など、安全性の強化を図る。建物は地上約187mに高層化し、総面積140,000m2、営業面積は現状比約38%増の84,000m2 となる予定。
うめだ本店は世界初のターミナルデパートとして開業し、電鉄事業と百貨店、周辺住宅地の開発、販売など、消費者向け流通事業の歴史を創り上げてきた。豊かさの定義が多種多様となりつつある現代において、同社の戦略にも注目したい。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:01| 流通