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2005年03月17日

【流通】長谷工アネシス、マンション居住者の不用生活品を買い取り販売するリサイクル事業に参入

――中古品市場における不動産業者の影響力――

長谷工 アネシスは、長谷工 グループが第二の基幹事業として育成・強化を目指すサービス関連事業の一つとして、リサイクル事業に参入する。長谷工 コミュニティが管理受託するマンションの居住者から不用となった生活用品を買い取り、それを販売するという新しいスキームにより、3月16日(水)にリサイクルショップ「カシコシュ」第一号店を東京都青梅市にオープンした。売場面積は420坪と業界最大規模の店舗となる。
長谷工 アネシスでは一昨年5月から、グループの管理会社である長谷工 コミュニティが管理受託しているマンションの居住者から不用品を買い取る「不用品のマンション出張買い取りサービス」を試験的に行なってきた。これまで、首都圏の55物件、約13,000戸にて実施しているが、日頃から馴染みのある管理会社からの提案という安心感に加え、自分が住むマンションでの買い取りのため、量や重さにかかわらず楽に持ち込める利便性から、居住者から高い評価を得ているという。
リサイクルショップ経営においては、商品の仕入が最大の課題でもあるが、「不用品のマンション出張買い取りサービス」は、リサイクル業界で初めてとなる安定的な仕入ルートになると考えられる。不用品の処分を望むマンション居住者と、仕入ルートを確実に確保したい事業者の双方のニーズを結びつけることにより、リサイクル事業を拡大・発展させていく。
インターネットを活用したオークション市場が成長する中、中古品の調達力が差別化の要因にもなっていることから、管理物件の居住者から不用品を回収することで仕入れルート構築できる点は大きいと考えられる。今後、不動産業が居住者に対して生活に密着した事業展開を図ることで、住居を中心とする流通事業への展開が拡大することも考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:49| 流通