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2005年07月14日

【流通】篠崎屋、「タイムズマート」を子会社化

――メーカー主導のVC構築――

篠崎屋は平成17年7月12日開催の取締役会において、タイムズマートの買取り及び増資等の引受けをすることについて基本合意書締結を決議し、タイムズマートを子会社化する。
タイムズマートは首都圏、中京、関西地区の酒販店をFCの対象とするCVSのFC本部を運営しており、現在58店舗を展開している。一方で篠崎屋は、酒販店を対象に豆腐の工場直売所をFC展開しており、将来的には取扱いアイテムの増加を図り、食料品の工場直売所的な新業態を確立すべく食品メーカーのグループ化を推し進めている。
タイムズマートはCVSのFC本部としてノウハウを構築しており、今後同社が展開を検討している新業態との相乗効果が見込まれるために子会社化する。
これまで酒販店に限定されていた篠崎屋の販売チャネルが、CVSにも広がることになるが、食料品メーカーも企業買収などにより製造から販売までの一連の流通網を自ら設計可能となる。CVS主導のPB製品開発戦略が活発化している中、メーカーサイドからの小売店舗買収・合併など、バリューチェーンの構築力が、企業の競争力の源泉ともなりそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:06| 流通