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2005年07月28日

【流通】電通とリクルート、クロスメディア・プロモーションに特化した新会社を9月に設立

――広告業界全体においてサービスの変質を求められる時代に――

電通リクルートは、クロスメディア・プロモーション※に特化した新会社「株式会社Media Shakers」を9月に設立し、10月3日(月)より営業を開始することに合意した。携帯電話やインターネットを中心とした"メディアの多様化"と消費者の"ライフスタイルの多様化"により、消費者を取り巻く環境は激変している。それに伴い、従来のマーケティング手法やコミュニケーション手法では、日々変化する消費者を捉えきれなくなってきている。特に主要ターゲットであるM1層(男性20〜34歳)とF1層(女性20〜34歳)においては、メディア接触とライフスタイルの多様化の傾向が顕著。「株式会社Media Shakers」は、上記のような課題を解決すべく、消費者に対するマーケティング・コミュニケーションに関する企画・実施力を持つ電通と、消費者の様々な生活シーンや購買意向を捉えたメディア・プロデュース力を持つリクルート両社の経営資源を活用し、上記のM1層F1層を中心とした消費者の関心を喚起し"購買意欲"を刺激する、新しいコンタクト・ポイント(商品・ブランドと生活者の接点)やマーケティング手法の開発を行うとともに、それらを最適に組み合わせたクロスメディア・プロモーションの開発・セールスを行っていく。主要な事業領域としては、以下の4つになる。 

1) リクルートが発行・運営するフリーマガジン、フリーサイトのメディアレップ事業 
2) ターゲット層(特にM1、F1)を捕捉する広告スペース開発、コンタクト・ポイント開発 
3) 上記1)と2)を最適に組み合わせたクロスメディアパッケージの開発、セールス 
4) リクルート以外のメディア(Blog提供事業者、SNS提供事業者、モバイルコンテンツ事業者など)各社との協業 

さらに同社では、FeliCa技術(非接触ICカード技術)を活用した新しいマーケティング手法の開発や、GMSやコンビニエンスストアなどの流通企業や電鉄企業との共同メディア開発、新聞社、出版社、放送局等メディア各社との共同による、多メディア連動によるクロスメディア・プロモーションにも取り組んでいく予定。
消費者の需要が多様化し、変化も激しい時代において、新たなコンタクト・ポイントの創造やクロスメディア・プロモーションのノウハウをSP広告、求人広告両分野の草分け的企業における、宣伝広告という手法そのものの改革へ向けた新たなアプローチが始まる。このことは広告業界全体において従来のマスマーケティングから、個人個人の趣向に合わせるクロスメディアマーケティングへの対応を促す可能性がある。各社においてクロスメディアマーケティング領域におけるサービスが確立され、宣伝・広告というサービスの質的変化をもたらしてくることにもつながってきそうだ。

※マスメディア、フリーマガジン、インターネット、モバイルにおける広告と、PR、口コミ、セールス・プロモーション等を、ターゲット属性に合わせて最適に組み合わせるコミュニケーション手法。近年は、モバイルの機能拡張を背景に、モバイル上でのプロモーションを核としたクロスメディア・プロモーションに注目が集まっている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:57| 流通