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2005年08月04日

【流通】リクルートとヤフー、インターネットにおける旅行関連サービスを共同で展開

――多彩化するポータルサイトと連携した集客方法――

リクルートYahoo! JAPAN(以下ヤフー)を運営するヤフーは2日、両社の協業体制を強化し、新たにインターネットにおける旅行関連サービスを共同で展開することに基本合意した。
両社は2002年10月にインターネットにおける情報広告ビジネスを中心に、包括的な共同ビジネスの開発をスタートし、既に2004年4月より総合求人情報サービス「Yahoo!リクナビ」を開始している。今回の提携は、旅行者のさまざまなニーズに総合的にこたえていくために、両社の一連の協力体制をさらに強化し、インターネットの総合サービスを提供し、1か月あたり4022万人のユニークカスタマー数と1日11億5000万ページビューを誇るヤフーと、インターネットにおける情報サービスにおいて売上1048億円(2005年3月期)の実績をもつリクルートの共同事業の一環として旅行関連サービスを展開していくことを目的としている。
今回の提携によって、リクルートが展開する国内宿泊施設予約サービス
「じゃらんnet」の契約宿泊施設を、ヤフーが展開する総合旅行サービス「Yahoo!トラベル」および「Yahoo!ビジネストラベル」から予約できるようになる。今後両社が協力体制を更に進めていくことにより、契約宿泊施設数、顧客数ともに国内最大級のインターネット旅行関連サービスが誕生するとしている。
リクルートは、ヤフーの持つ集客力を活かして予約件数および契約宿泊施設数の拡大を目指す。一方、ヤフーは「じゃらんnet」の契約宿泊施設を「Yahoo!トラベル」および「Yahoo!ビジネストラベル」上のラインナップとして加えることによって、品ぞろえを強化する。
また、海外旅行関連分野における提携スキームの検討も行う。リクルートが展開する海外旅行情報サイト
「AB‐ROAD.net」、およびヤフーが展開する「Yahoo!トラベル」という、日本国内における2大海外旅行関連サービスにおいて、業務提携による共同ビジネス展開の検討を進める。サービス利用者および各旅行代理店にとっての利便性を飛躍的に向上させるインターネットにおける旅行関連サービスの開発を両社で検討していく。
今後も、ポータルサイトと各専門サイトとの間で事業提携による協業体制構築が活性化すると思われる。専門サイトのノウハウ・情報源を活かしたポータルサイト運営もひとつのアウトソーシングサービスとして注目され、商品、サービスの供給ポータルとして情報ポータルサイトの位置づけが強まってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:51| 流通