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2005年08月24日

【流通】日本出版販売、48時間視聴限定の「48(よんぱち)DVD」を発売

――コンテンツの「消費期限」文化形成へ――

日本出版販売(以下日販)では、48時間限定で鑑賞可能なDVD、「48(よんぱち)DVD」を2005年9月17日より首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)のコンビニエンスストア(ファミリーマート、サークルKサンクス、ポプラ、生活彩家、くらしハウス、スリーエイト)「48DVD」オリジナルサイトおよび楽天市場を通じて販売を開始する。
「48DVD」は特殊な樹脂でディスクの表面がコーティングされており、真空パッケージ開封後、約48時間で空気に反応した樹脂が光を通さなくなって再生が不可となる独自の技術を採用している。パッケージ開封後48時間以内は何度でも鑑賞可能。日販ではこの技術の特許を持つ米国Flexplay(フレックスプレー社、本社:アトランタ)と国内独占販売契約を2005年7月に締結した。
今回発売する作品は、アカデミー賞で最多5部門を受賞した「アビエイター」、「花と蛇」*、「カンフーサッカー オープニングスペシャル版」の3タイトル(税込定価:各600円)。
今回の3作品のコンビニエンスストア、インターネットを通じた合計販売目標は10万枚。今後の事業展開は3作品の売上動向などを参考にして判断していく。また、48時間で再生不可となるメディアの特性を生かした販促ツールとしての用途開発も積極的に進めていく予定。
環境に対する配慮も充分に行っており、見終わったDVDディスクをパッケージ内に同封されている料金受取人払い封筒に入れて返送できる仕組みを採用した。回収したDVDディスクは、オリエント測器コンピュータのご協力により、リサイクル品として再生される。
この商品は、パッケージメディアによるコンテンツ流通の新たな手法として注目され、48時間以内を「消費期限」とする利用シチュエーションに適合した流通網構築が求められる。今後、こうした著作物の販売において、時間軸での消費期限を設定することによる新たな価値評価基準が必要とされそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:18| 流通