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2005年08月25日

【流通】ヤフー、「Yahoo!ミュージックサウンドステーション」を公開

――既存メディアと同じ手法で楽しむ音楽コンテンツ――

ヤフーが提供する日本最大級の総合音楽ポータルサイト「Yahoo!ミュージック」は8月22日、約10万曲のフルサイズの音楽(※)をいつでも無料で聴ける日本初のサービス「Yahoo!ミュージック サウンドステーション」を公開した。
利用方法派は、まず、「Yahoo!ミュージック サウンドステーション」のトップに表示される全35チャンネルのなかから自分の好きなチャンネルを選択し、チャンネルのトップページに表示された番組のなかから自分の好きな番組を選択すると、専用プレーヤーが自動的に起動する。30秒の映像付き広告がスタートした後、自動的に演奏が始まり5曲流れる。演奏終了後、再度30秒の映像付き広告がスタート。広告終了後、自動的に演奏が始まり5曲流れる。10曲聴き終わると、同じ番組をもう一度聴くか、ほかの番組を選択できる。1つの番組には約100曲から300曲用意されており、そのなかから10曲が自動選択されて流れる。
チャンネルはジャンル別やアーティスト別などに合計35あり、各チャンネル内に1つから5つの番組が用意されている。ジャンル別には、J‐ROCK、J‐POP、クラシック、ジャズなど11のチャンネルがありる。アーティスト別のチャンネルでは山崎まさよし、鈴木亜美、クレイジーケンバンドなど、アーティストごとの楽曲を集めた番組はもちろん、アーティストおすすめの曲で構成される番組も用意されている。
楽曲再生中の専用プレーヤー画面には、CD購入へのリンクがはられている。また、CD情報、アーティスト情報のページへもリンクがはられており、そこから楽曲のダウンロード購入、関連ニュース、歌詞のページへも行くことができる。
ヤフーは、今回の「Yahoo!ミュージック サウンドステーション」により、インターネットユーザーと音楽産業とをつなぐインターネットメディアとしての機能をさらに強化させ、音楽業界の活性化に貢献していくとしている。
多くの消費者にとって、TV・ラジオ放送のような感覚で音楽の楽しみを提供する新たなサービスが誕生したといえる。一曲毎に好きなコンテンツを購入できるアイチューンミュージックストアiTMSとは異なり、広告が入るが無料でコンテンツを楽しめる点は、既存のラジオ、テレビと同様の利用方法がイメージしやすい。楽曲自体の売買による収益モデルとは異なる音楽流通のあり方でもあり、iTMSなど共に、音楽コンテンツ流通の新たな潮流となりうる。

(※)一部分のみを収録、あるいは短く編集したのではなく最初から最後までを収録した楽曲

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:17| 流通