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2005年09月13日

【流通】ダイエー、CFSコーポレーションと業務提携

――商流の細分化と物流の集約化時代――

ダイエーとCFSコーポレーション(以下CFS)は、ダイエーが展開するHBC事業(ヘルス&ビューティーケア事業)において、CFSが店舗運営業務等の支援協力を行うことに合意し、9月8日、基本協定を締結した。
ダイエーは、同社の店舗において現在展開しているHBC事業について、今後行う改装店舗を中心に、売場の改装及び運営マネジメント業務をCFSに委託する。CFSは店舗管理指導者を派遣し、店舗運営ノウハウの提供等の支援協力を行う。
また、両社が協力して特色ある商品戦略、販売戦略をもった店舗形成を目指すとともにCFSは商品供給面においても全面的に協力していく方針。
ダイエーは事業再生計画に基づき、本業である小売業をコア事業と位置づけ、事業再生に取り組んでいるが、食品と同様、日常性が高く、市場の成長性も高いHBC事業を事業再生の柱として自社で育成し、店舗の活性化を図る必要があると判断し、今後の事業展開を検討していた。
そのなかで今回、ダイエーが自社で保有する人材その他の経営資源を最大限に活用しながら、早急に専門性の高いHBC事業を強化するために、CFSが現在展開している付加価値訴求型の店舗運営を導入することが最適と判断したもの。
CFSは、同社が独自に築き上げてきた店舗運営モデルをベースにして、販売・運営ノウハウの提供、商品選択、仕入れ面の合理化等に協力して、ダイエー再生支援のキープレーヤーとして参画することを決定した。
GMSを展開してきた大手小売業は、カテゴリーキラーのテナント誘致や自ら別ブランドによる出店を行うなど、「総合」から「専門」へと流通が変化してきている。GMSという業態は、デベロッパーとしての色合いを強め、従来の「流通」機能は、カテゴリー毎に細分化されてくる可能性がある。今後、商流の細分化と物流の集約化が進んでくるかもしれない。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:07| 流通