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2005年09月30日

【流通】ローソン子会社、食物繊維が手軽に取れる商品コーナー設置

――CVSの業態多様化が生む特定層向けマーケティング――

ローソンの子会社であるナチュラルローソンは、老廃物の体外排出機能が注目される『食物繊維』が手軽に取れる商品15種類を集めた「ファイバーデトックス※」コーナーを、「美と健康」をコンセプトとする「ナチュラルローソン」全店舗(32店:2005年8月末)に9月28日(水)より設置した。
ナチュラルローソンは、「美と健康」をコンセプトとしたライフスタイル提案型のコンビニエンスストアで、都会で生活する自らと家族の美容と健康に関心の高い女性に向けたライフスタイルを提案する店舗作りを目指している。「食物繊維」は、便秘解消効果に留まらず、体内の老廃物を排出し、「美肌」や「免疫力アップ」「脂肪燃焼」などの効果により、体の中からきれいにすることができると注目されている。
そこでナチュラルローソンでは、提案型売場として「食物繊維」を無理なく手軽にとれる商品を集めた「ファイバーデトックス」コーナーを設置した。また、食品・飲料分野6社の共同プロジェクト「食物せんいプロジェクト」が発行する「ファイバーデトックス」小冊子や、マガジンハウス社の発行する雑誌「Hanako」の特集「ファイバーデトックス」をナチュラルローソンのために再編集したオリジナルフリーペーパーを店内で配布し、食物繊維に対する情報発信をする。さらに、コーナー展開開始日を、雑誌「Hanako」の特集「ファイバーデトックス」掲載号発売日と同日とし、また企画内容と展開商品を連動させることで、話題づくりや、注目度アップを目指していく。
生鮮食品のラインナップや100円ショップなどこれまでとは異なった新業態の展開に合わせて、従来のTVCMや大衆向け雑誌といったマスマーケティングとは異なり、経営コンセプトに基づいた商品ラインナップと、専門性の高いWEBサイトや専門雑誌への広告掲載、専門誌とのタイアップ企画など、CVSにも特定層へのPRを主軸とした各社独自のマーケティング展開が求められてきそうだ。

※「ファイバー」は「食物繊維(ダイエタリーファイバー)」、デトックスは「解毒」を意味する新語。食物繊維の持つ「老廃物や毒素を吸着し排出する」という働きを元に、学術団体「ファイバーアカデミア」)により作られた言葉。また、学術団体「ファイバーアカデミア」は、食物繊維の摂取を啓発するため、2004年2月に東京大学名誉教授の光岡知足氏らが発起人となって発足した団体。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:21| 流通