<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年10月27日

【流通】日本旅行、Web上にバーチャル店舗を開設

――店舗網の再構築時代へ――

日本旅行は、ホームページ上にバーチャル(仮想)店舗を開設し、これまでにない全く新しい旅行カウンター営業展開を開始した。
ホームページ上でリアルタイムに画面を見ながらの旅行相談サービスを実現することで、インターネットを介して店員のコンサルティングを受けながら旅行商品選びが可能となる。
従来の電話による会話だけではなく、関連する画像やテキストなどをユーザーと店員とが相互に共有することができるため、実店舗での対面接客サービスに近い、バーチャル店舗サービスを実施する。これにより、ホームページ上においても、ユーザーはリアルな店頭カウンターと同じ感覚で店頭社員から接客を受けることができることになる。また、ブラウザ間で情報を共有できるので、ユーザーの状況を把握することが容易となり、サービス品質の向上、満足度の向上につながることを狙いとしている。
これは、インターネットとリアル店舗を融合させることで実現した全く新しいサービスとなる。日本旅行では、来年より、新しい発想でバーチャル支店の全国展開を予定している。全国展開時には、バーチャル店舗に全国の社員が出勤し、ユーザーのニーズに応じて適切な社員が接客を行う。今回のサービスはその先駆けとなるもの。まず今年は、10月26日(水)より日本旅行マイページ会員のユーザーを対象に、年内までの期間限定で開始した。なお、相談可能な方面は、当初はヨーロッパとなる。
Webを活用したネット通販市場が拡大する中、旅行業や証券業をはじめとするサービスを提供する業態では、既存店舗の果たす役割が大きく変わろうとしている。店舗網を所有する業態は、今後大幅な流通構造の改革が求められてきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:52| 流通