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2005年10月31日

【流通】大日本印刷、コンテンツと関連する地図表示システムを開発

――アフェリエイト機能強化につながる地図情報へのリンケージ――

大日本印刷は、ウェブサイトの付加価値を高める新たな手法として、掲載コンテンツと併せて、コンテンツとの関連性が高いブログ記事、コンテンツが扱っている事象の周辺地図を、同一ページ内に表示するシステムを開発した。
ウェブサイトの付加価値を高める手法として、コンテンツ内に関連情報へのリンクを埋め込む手法が一般的である。同システムは、近年、影響力が高まっているブログサイトと、作業負荷が高く継続的な運用が難しい地図情報に焦点を当て、これらを関連情報として自動的に表示できるようにしたもの。
2005年10月19日の総務省の発表によると、日本国内のブログサイト利用者は約473万人、半年間で4割増するなど、急速な伸びを示している。しかし、多くのブログ記事の中から、特定のコンテンツとの関連性が高いものを収集するシステムは存在しなかった。また、インターネットコンテンツの中には、グルメ情報やショップ情報など、住所情報を含むものが多く、コンテンツ内に地図を表示したいとニーズもあったが、コンテンツ内に定常的に地図を表示することは、作業負荷が高いため、コンテンツを分析して地図を自動的に表示するシステムが求められていた。
このシステムは、ブログサイトから配信されたRSS、ブログ記事内に設定されたリンクやトラックバックなどを分析し、内容面での関連性が高いかどうかの評価を行い、また対象コンテンツとブログ記事のそれぞれに記載されている住所情報を、緯度経度情報に変換し、これを比較することにより対象コンテンツで扱われている事象と地理的に近いかどうかの評価を行う。そして、対象コンテンツ、関連ブログ記事へのリンク、対象コンテンツや関連ブログ記事で扱っている事象の位置情報をプロットした周辺地図の3つの情報を、一覧表示するページを自動生成する。
用途例としては、新聞社・出版社・ポータルサイトなどを想定しており、一つのニュース、トピックなどに対する個人的意見や、あるいは、周辺でどのようなことが起きているかを一覧することが出来、情報に厚みを持たせることができる。
時間・地理的要因に影響されにくいWebサイト内の情報収集において、地域情報、リアル店舗の検索など、地図情報へのリンケージ機能は必要不可欠なコンテンツとなっている(例えば企業の会社案内など)。ブログをはじめ、個人による情報発信力が高まる中、地図情報へのリンケージを容易にすることにより、リアルビジネスへのリンケージやアフェリエイト機能の強化が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:51| 流通