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2005年11月10日

【流通】タワーレコードとNTTドコモ、業務提携を目的に資本提携で合意

――携帯とリアル店舗で拡大するコンテンツ配信市場――

タワーレコードとエヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)は、業務提携を目的とした資本提携を実施することについて、11月7日に合意した。今後両社は音楽事業及び携帯電話事業に関するそれぞれの顧客基盤・ブランド・事業ノウハウ等を融合させたサービス等を共同で推進することについて検討していく。
今回の提携は、タワーレコードの若年層を中心に幅広く音楽ファンから支持を受けているブランド力、100店舗を超える店舗網によるCD/DVD等の販売力への音楽業界からの信頼・実績と、NTTドコモの約5千万契約の顧客基盤、iモード・おサイフケータイの提供を通じて培ったノウハウ等とを融合し、両社のユーザーに対して、付加価値の高いサービスの提供や利便性の向上をもたらすことを目的とする。
タワーレコードでは、ユーザーと音楽が出会える場を、既存の枠組みを超えて提供していくこと(To Be The Best Place To Find Music)を自らの役割とし、店頭に限らず様々なチャネルの開拓を進めている。その中でも携帯電話の活用は、今後の販売チャネル、新規ビジネス、またマーケティングツールとして必要不可欠と考えている。今回の提携を通じて新たなエンターテイメントコンテンツの開発や提供方法の多様化、店舗との連携等を一層推進していけるものと期待する。
NTTドコモでは、携帯電話を生活やビジネスのあらゆる場面で役に立つツールへの進化を図ってきたが、今回の提携を通じて音楽という分野での携帯電話の利用価値をさらに高め、「生活インフラ」への進化を一層加速させていく。
提携内容として、NTTドコモが今後提供を予定しているおサイフケータイを活用した新クレジット決済サービスのモデル店として、タワーレコード各店舗における同決済サービスの導入を検討していく。また、おサイフケータイの機能「トルカ」等と連携したサービスやポイントサービス等、新しいサービスを利用できる環境の整備について検討していく。 
携帯電話による楽曲配信サービスと店舗利用によるマーケティング活動など、両社の協業により音楽コンテンツの流通拡大が期待される。今後、他の携帯キャリアとリアルの店舗ブランド及び集客力を活かした消費機会創出による新たな流通スタイルが確立されてきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:01| 流通