<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年11月29日

【流通】富士通サポート&サービス、直売所向け売上精算管理システムを構築

――地域生鮮食品流通の活発化ツール――

富士通サポート&サービス(以下エフサス)は、静岡県農協電算センターにおいて、静岡県内の各地域JA向け「直売所売上精算管理システム」を構築した。
直売所システムの県単位でのオンラインサービスの提供は、全国のJAグループにおいて初めての試み。JA静岡県電算センターでは、今後県内の各JAに対する本サービスの利用を積極的に提案し、効率的な運用と地域の利用者の満足度の向上を図る。19日より第一号利用店としてJA大井川ファーマーズマーケットで運用を開始した。
今回のシステムは、各直売所にあるPOS端末等を店舗の管理システムを経由してJA静岡県電算センター内にある管理サーバにネットワークでつなげることで、各種販売情報や精算処理(生産者への振込金額の計算)などを一括管理し、直売所における業務負担を軽減。また、管理サーバで一元管理している各生産者の売上情報を、CTI技術を利用した電話による音声売れ行き案内等により、インターネットやメールが利用できないような場合にでも、生産者自身による売上状況の把握ができ、加えてインターネットを介したメールサービスも提供でき、効率的な商品補充が図れる。
さらに、JA静岡県電算センターで開発した「Web青色申告支援システム」にも精算データが受け渡され一貫連動したシステムとなっている。
生産者に近い消費者が、新鮮な生鮮食品を手軽に購入できるとあって、都市部近郊においても、直売所の利用が広がりを見せている。システマティックな大規模流通チェーンとは異なる、アナログ的なサービスにITを浸透させ、供給者側の負担軽減と利用者の利便性向上を図ることで、生鮮食品の地域流通がより活発化してくることも考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:41| 流通