<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年08月01日

【知識】テンブロス、ブラジル・サンパウロに現地法人設立

総合人材サービスのテンプスタッフグループで、製造業分野の業務委託・請負、派遣を手掛けるテンブロスでは、2005年9月1日(木)にブラジル・サンパウロに、現地法人「テンブロス ブラジル有限会社(TEMPBROS DO BRASIL,LTDA.)」を設立し、日系ブラジル人の日本就労の渡航支援拠点として、日本への人材供給を強化・推進する。
1990年の入管法の改正により、日本での就労活動制限が緩和され、多くの日系人が生産現場や加工工程に従事し、現在、日本には日系2世や3世などの日系ブラジル人が約28万人在住している。同社では、2003年4月にファクトリー事業部を新設、製造業分野に参入し、製造分野への日系ブラジル人の雇用を創造してきた。 
テンブロス ブラジルは、日本就労の渡航支援拠点と位置づけ、140万人とも言われるブラジル在住の日系人を対象に電子部品・自動車部品の製造・組立・検査要員や機械オペレーターからスキルの高いエンジニアまで広く人材を募集し、テンブロス(日本)からの依頼にあわせ人選し、日本への渡航支援・就業情報提供を行う。ブラジルに拠点を開設することによって、

1. クライアント企業のニーズに合わせた人材および人数の確保
2. 的確な人材の供給スピードアップ
3. 常に人材を募集し、渡航可能なエントリー者をプールでき、繁忙期にも随時供給可能な体制を構築し、クライアントへのサービスを大きく向上させることを目指す。

これまで多くの日系人は各現地エージェントを経由し、日本各地の製造現場で就労しているが、来日前の日本での就業情報が少ないために、ミスマッチが起こりやすく、その結果定着率が低下し、慢性的な人手不足に陥っているが、テンブロス ブラジルでは、現地社員が直接面談を行うことで、来日後の就業条件・住環境・生活環境・フォロー内容などを事前に確認でき、来日時の不安を軽減し、ミスマッチを減らすことができる。加えて、来日後、テンブロスでは就業先企業を担当する同社営業所での登録時に、再度、日本の生活環境や仕事に関して、詳細に説明し、日本での就業への理解を促進し、就業観や安全衛生についての教育や住居の確保も含めた生活支援を実施する。 
日本、ブラジル両国間で共有可能な登録スタッフデータ管理システムの構築や、スタッフの出入国や居住地確保のサポート等を実現する上で、グローバルな組織間のコミュニケーションが必要となる。既存のミスマッチの解消を目的とした現地法人設立にあたり、法務、財務、営業部門におけるロジスティクス的戦略が伺える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:13| 知識