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2005年08月08日

【知識】クラレ、100億円投じ倉敷事業所の設備と機能を再編・整備

クラレは倉敷事業所の設備及び機能の再編・整備を行う。
現在、同倉敷事業所は、開発・生産拠点の「倉敷」、研究開発拠点の「研究所」、生産拠点の「玉島」の3ヵ所で構成されている。その内、最も歴史のある「倉敷」は建物、施設の老朽化が進み、抜本的な改修、建て替えが必要となっている。このため、周辺の市街地化という立地条件も考慮し、事業所内再配置を検討した結果、3年程度をかけて総額約100億円を投じ倉敷事業所の設備・機能を再編・整備する。
生産拠点の「玉島」に「生産技術・開発センター(仮称)」を新設し、「倉敷」内の数ヵ所の建物に分散している開発機能の大半を移転・統合、研究開発体制の整備・強化を図ることで新事業創出の加速化を推進する。又開発・生産拠点である「倉敷」の生産設備及び間接部門を、一部を除き「玉島」へ移転することで、インフラの有効活用を図り、効率的な生産体制を構築する。「倉敷」にはメディカル関連生産設備を残し、「研究所」には「倉敷」から開発機能の一部を移転することにより、それぞれ効率的な運営を図る。
同社では新事業創出を経営の最重要課題の一つに掲げており、今年4月には新事業企画本部と研究開発本部を組織的に一体化した新事業開発本部を発足させるなど、研究開発体制の整備・強化を図っている。
同社の経営最重要課題のひとつである新事業創出の効率的な運営を目的に、同社で最も歴史ある事業所の再編・整備にあたり、生産、研究開発部門はもとより、財務、戦略部門による様々な調整が行われたと推測される。企業内の事業所再編・整備にあたり、経営課題や中期経営計画など、企業目標を達成するためにロジスティクス的な最適化論による決断が求められる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:08| 知識