<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年09月08日

【知識】楽天、アフィリエイト事業のLinkShareを子会社化

楽天は、米国子会社を通じ、LinkShare Corporation(本社:米国、以下LinkShare)の株式を譲受け完全子会社とし、海外進出する運びとなった。
楽天グループは総合インターネットサービス企業グループとして、EC事業、ポータル・メディア事業、トラベル事業、金融事業及びプロスポーツ事業を展開し、さらなるサービスの向上・多角化を図るべく新規事業の開発及び取扱分野の拡大に注力している。
これまで、主力サービスのブランドの統合や楽天グループ内の会員データベースの統合などを通じ、グループ間のシナジーを高める施策に注力してきたが、今後日本国内のみならず積極的に海外展開を進めることを志向し、その第一弾としてLinkShareを完全子会社化した。
LinkShareは、オンライン事業者のマーケティング支援を目的として平成8年に設立された※アフィリエイトで世界最大規模の企業であり、LinkShareが特許を持つアフィリエイト技術や広範なアフィリエイトネットワークなどを通じ、大手企業をはじめとする幅広い顧客を有している。また日本国内においては、三井物産とのパートナーシップのもと平成13年3月からサービスを開始し、平成17年1月には三井物産との合弁会社であるリンクシェア・ジャパンを設立している。
同社の持つFortune 500企業に代表される大手企業を中心とした顧客ベースとアフィリエイト関連技術を生かしつつ、今後は楽天グループが持つ技術力や人的リソースも活用しながらLinkShareの事業を積極的に拡大していくとともに、LinkShareをベースとして新たな買収を通じた事業取得や楽天グループ独自の新規事業展開などを行い、LinkShareを海外事業の成長の核としていく。
同社の海外進出において、様々な選択肢の中から費用対効果や必要期間などの条件を元に最良の判断がなされており、経営目標達成に向けた今回の決定プロセスで、同社内のロジスティクスが機能していると考えられる。

※Webサイトやメールマガジンに企業サイトへのリンクを張り、ユーザがそこを経由して商品を購入すると、サイトやメールマガジンの管理者に報酬が支払われるシステム。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:53| 知識