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2006年01月27日

【流通】イオンなど3社、電子タグ実証実験を開始

――日常の買い物でも本格的にITが浸透――

イオン富士通大日本印刷の3社は、経済産業省が進める「日本版フューチャーストア・プロジェクト」の一環として、2006年2月6日〜3月12日の期間、ジャスコ八千代緑が丘店に「お買物ナビカート」(情報端末を装備したショッピングカート)を実験導入し、電子タグ活用の実証実験を行う。
今回の実験は、情報を電子タグや無線LANなどの最新のITを活用してタイムリーに提供するもの。商品情報や料理レシピ、ナビゲーション(商品陳列場所の検索等)などを、ショッピングカートの情報端末を通じて提供し、その効果を検証する。ジャスコ八千代緑が丘店の食品売場に、情報端末を装備するショッピングカート「お買物ナビカート」を25台配備し、約500アイテムの商品を対象に電子タグ付商品棚札を添付。情報端末には電子タグ読取機やバーコードスキャナなどを接続する。
利用者は、電子タグ読取機で電子タグ付棚札を読み取ることで「使用方法などの商品情報」「商品を使ったレシピ」「テレビCMなどのプロモーション情報」を情報端末で見ることができる。また、情報端末の操作により、「チラシ情報」「フロアガイド」「おすすめ料理レシピ」を見ることができるほか、価格の確認や商品の陳列場所をフロア図に表示することなども可能となる。さらに、利用者の「お買物ナビカート」が特定位置に移動した際、情報端末に「商品カテゴリーのお役立ち情報」「プロモーション情報」などの情報を送る実験も行う。
利用方法として、「この商品・食材を使った料理を知りたい時、レシピを見る」「商品の特徴・詳細を知りたい時、商品情報を見る」「商品がどこにあるか分からない時、情報端末から陳列場所を見つける」「本日のチラシ商品を確認する」「商品陳列位置から離れた後に商品の価格を確認する」などを想定。迅速に情報が得られるため、買物時間の短縮や、買得情報などを楽しみながら買物できる。
店頭でのアナログ的な広告とどまらず、料理のレシピ提案や、関連商品情報の提供など、買い物行為とリアルタイムの様々な「仕掛け」も可能となる。同時に利用者にとっても、ITリテラシーの向上とメリットを最大限に活かす活用方法の浸透も期待され、日常頻繁に利用するスーパーマーケットで、ITが本格的に浸透し始める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:26| 流通