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2006年03月14日

【流通】イオン、銀行業参入で準備会社を設立

――総合流通機能を果たす新たな小売事業――

イオンは、総合金融事業の一環として、銀行免許を取得したうえで、銀行業(「リテール・フルバンキング」)へ参入することを役員会にて決議した。
日本国内の金融業界において、自由化の進展や情報処理技術の革新など、大きく変化している。こうした中、同社に寄せられる顧客からの要望として、ショッピングセンターで買物と合わせて、金融サービスを受けたいという声も多く寄せられていた。
このような環境のもと、同社では、「商業と金融の融合」を可能とする環境が整ったと判断し、「すべてはお客様のために」というグループの基本理念に沿って、身近で便利で親切な金融サービスを総合的に提供するべく、新銀行(仮称イオン銀行)設立にむけた準備を開始する。
これにより、顧客の生活において「つかう」の部分だけではなく、「ためる」・「ふやす」領域にも係わり合いを持ち、より広い事業領域で利便性を提供することで、「流通業」から「顧客満足業」への転換を加速していく。
新銀行では、顧客と対面でフルサービスの提供を予定。イオンの全国に遍在する約1,500のショッピングセンターをはじめとする各店舗と充実した顧客基盤、さらには約1,370万人のカード会員を有するイオンクレジットサービス等の金融事業の基盤をフルに活用して、業務を展開する方針。小口決済、各種預金、ローン、保険・証券販売等の多様な金融サービスを総合的に提供する。
これまで異業種による銀行参入は、主にネットバンクや決済機能に特化したケースが多かった。今回、本格的なインストアブランチ提供により、同社の店舗が消費者の必要とする金融サービスを含めた総合流通機能を果たすことになる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:24| 流通