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2006年01月30日

【知識】ヤクルト本社、設備投資計画発表

ヤクルト本社は、国内乳製品工場における高品質の追求および生産効率の向上と生産コストの削減を目的として、平成17年度末から平成20年度を第1期計画とした総額191億円の設備投資を行う。
同社では現在22品目の製品を本社10工場、子会社9工場で生産しており、品質保証や環境保全の観点からHACCPやISO14001を取得、品質の向上と工場機能の強化を図ってきた。
一方、乳製品工場の多くは昭和30年代後半から昭和40年代前半に建設されたもので、製品の多様化や設備の老朽化に伴い、生産設備の更新が必要になっている。また、全国に工場が分散し、製品によっては生産量と生産能力のバランスが崩れてきおり、工場の配置の見直しが必要となった。特に、近年の「食品」の安心・安全に対する消費者の強い関心に応え、より高品質の製品を安定的に供給するため、最新技術を用いた生産機器と製品検査設備の導入を進める必要がある。
これらの課題に対応するとともに、今後の新製品導入に向けた設備導入スペースの確保と、時代に合わせたフレキシブルな生産体制の確立を目指した投資計画を進めることとした。
具体的には、国内に19工場(本社工場:10工場、子会社工場:9工場)ある乳製品工場のうち、ヤクルト類瓶詰部門とそれに関連するヤクルト類原料液生産部門の集約を中心に5工場に設備投資を行い、4工場を閉鎖することで生産拠点の集中・集約化を図る。
消費者ニーズの変化に対し、生産設備のリニューアル、更には工場の再編など、今後企業としての成長戦略に欠かせない市場動向に適合する同社のロジスティクス戦略が伺える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:34| 知識