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2006年07月07日

【知識】NECインフロンティア、東京ドーム内にPOSシステム構築

NECインフロンティアは東京ドーム内の東京ドーム直営の飲食売店・弁当売店とセントラルキッチン等を結ぶPOSトータルシステムを構築した。
東京ドーム内には数多くの飲食売店・弁当売店があり、球場という性質上、特にプロ野球開催時等は試合中の短時間に売上が集中するという、一般の売店とは異なる販売形態となっている。新システムでは、そのような特殊な運用下において、販売状況をリアルタイムに把握し、その情報に基づいて店頭在庫を最適化することで、販売ピーク時におけるスムーズな商品提供をさらに強化すべく導入された。
東京ドーム内の各店舗では、短時間に多くの来店があるため、店舗は販売に特化することでサービスに集中し、大量に販売される商品は東京ドーム内のバックヤードから、販売状況に合わせてきめ細かく補充する体制になっている。補充される調理品の大半は、バックヤードにあるセントラルキッチンで調理され、各店舗に運ばれる。弁当も、店頭の在庫がなくなると、同じくバックヤードの弁当基地から各店舗に補充される運用を行っている。
新システムでは、これらの店舗とセントラルキッチン・弁当基地等をリアルタイムに結び、各店舗の販売状況をいつでも確認できるようにしている。これにより、セントラルキッチンでは、売れ行きに合わせて追加調理を行い、適切なタイミングで調理品を店舗に補充できるようになったほか、弁当基地でも、余裕を持って補充対応ができ、場合によっては店舗間で商品移動を行うなど、全体的に効率的な運用を実現している。
事務所にあるPOSコントローラ側でも、各店舗の最新の売上状況を確認でき、状況に応じた運営管理に資するほか、POSコントローラと上位システムの情報連携により、売上管理や店舗管理等のさらなる強化を行っている。
煩雑時の顧客対応、在庫補充に対応するほか、通常時の店頭及びバックヤードといった各セクションの運営コスト最適化を図ることも想定していると思われる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:26| 知識