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2006年10月05日

【知識】富士重工とジヤトコ、新ビジネスモデル展開

富士重工業(以下富士重)とジヤトコは、軽自動車およびサブコンパクトカー※用CVT(無段変速機)の共同事業を進めていくために2003年に設立した合弁会社「富士AT」を発展的に解消し、新たなビジネスモデルに移行することに合意した。
富士重、ジヤトコ両社は、富士ATを通じた相互協力のもと新型CVTを共同開発。地球環境問題への対応が求められている中、新型CVTはフリクションの低減や発進時の油圧の最適化、変速範囲の拡大、軽量化など車両の燃費向上に貢献し、今年6月に発売されたスバル ステラへの搭載を皮切りに、スズキ ワゴンRに搭載されるなど採用車種の拡大が進んでいる。
商品開発から市場投入という第一段階の目的が達成された今、一層の競争力向上のために、合弁形態を解消して管理部門のスリム化を図り、両社一体で従来以上のコスト削減を実現し、さらなる拡販に向けた営業活動を強化していく。
事業形態の見直しにより、富士重が使用するCVTユニットについては富士重の内製に切り替わる。また、富士重以外の会社へのCVTユニットの供給は、富士ATを介さない形に変更し、富士重が生産、ジヤトコが販売という役割分担は継承する。新たなビジネスモデルにおいても、両社は、同事業の発展のために積極的に取り組んでいく。

※サブコンパクトカー:1.0〜1.3リッタークラスの小型車

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:51| 知識