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2006年12月14日

【流通】KDDIとテレ朝がワンセグのビジネス検証結果を発表

――サイト誘導効率は200倍――

KDDIテレビ朝日は2006年4〜9月に実施した携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」のビジネス活用に関する共同事業検証の結果を発表した。
報告によると、ECサイトへの誘導は据え置き型テレビ向け地上デジタル放送に比べ、ワンセグは200倍と圧倒的な訪問効率を示した。ワンセグの利用時間ということで見ると、月間視聴時間は約4時間だった。検証の対象範囲は、「着うた」などのデジタルコンテンツや広告(SP=セールスプロモーション)、物販(EC)など各オンラインメディア事業。対象事業において、ワンセグがどのようにビジネス活用できるのかを調査・検討することを目的として実施した。
ショッピング番組とECサイトを組み合わせた事業検証については、ワンセグでの視聴者数が全体の0.14%程度(推定)だったのに対し、実際にサイトを訪れた視聴者数は28%。商品購入者は8%だった。また、ワンセグ利用の頻度・接触時間は1カ月あたり平均で7.3回、1日あたりの平均視聴時間は35分程度だった。
数値データはKDDIの持つ契約者情報と通信記録からの統計情報、テレビ朝日のBMLサーバ通信記録などが対象。各種データや数値は、各放送事業者や他キャリア、広告会社などにも報告されているという。
TV広告もネットで販売される時代になった今、このあたりの検証結果が、マスメディアの広告勢力に及ぼす影響は大きそうだ。

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投稿者:gotsuat 14:08| 流通