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2006年11月01日

【知識】UPSジャパン、九州市場へ本格参入

世界最大の小口貨物輸送会社でサプライチェーン・ソリューションを提供するUPSの国際エクスプレス輸送を専門に取り扱うUPSジャパンは30日、福岡集配センターを開設し、県内で自社による集荷サービスを開始した。自社の配送車両、ドライバー、担当営業を投入し九州市場へ本格参入する。
自社集配の対象となる地域は、福岡市4区(博多区・東区・中央区・南区)と北九州市の3区(小倉南区・小倉北区・八幡西区)。今回のセンターオープンにより、自社の拠点を設け、より利便性の高い国際物流サービスを提供していく。まず福岡市・北九州市のビジネスエリアを重点的対象とし、工場の集中するエリアへと広げていく予定。
自社機での輸送のためスペースの確保も容易になり、通関も自社で実施するため信頼性の向上、時間やコストの縮小などのメリットがあり、さらに、同社のエクスプレスサービスは、約束した時間に貨物が届かなかった場合のギャランティーサービスを提供している。
九州には多くのハイテク・自動車関連の製造業が密集し、地理的にもアジアが近いため、アジア域内貿易が堅調に伸び、それに伴う設備投資も増えている。中でも福岡は九州の中心地として、古くは炭鉱とともに発達した重工業が盛んだが、近年はIT・自動車関連事業が伸びている。また交通の便も良く、アジアのゲートウエーとしての優良な立地から、ビジネスのポテンシャルの高い都市として注目している。UPSはこの福岡の荷主企業に対し、迅速な輸送にITを組み込むことによる最先端の国際物流ソリューションを提供し、物流の効率化を支援していく。
UPSは今年から日本においてサービスエリアの拡大戦略をとっており、2009年までに、日本の国際輸送ニーズの90%をカバーするエリアでサービスの提供を目指す。今回の福岡県におけるセンター開設もこの戦略の一環である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:44| 知識