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2007年02月19日

【知識】豊田通商と東京電力、新プロジェクト稼動

豊田通商と東京電力は、両社が出資しているプロジェクト事業会社「キャッサバ・ウエースト・ツー・エナジー社」を通じて、タイ東北部のタピオカ澱粉製造工場から発生するメタンを回収するクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト設備が本日竣工し、運転を開始した事を発表した。
タイ国では、タピオカ澱粉製造の原材料であるキャッサバが同国第2位の農産品として広く栽培されているが、タピオカ澱粉製造工場の有機排水から発生するメタンについては、法令による排出規制がないため、これまで大気中に放出されていた。同プロジェクトでは、事業会社がメタン回収設備や発酵槽等の設備を建設し、これ まで大気中に放出されていたメタンを回収して、バイオガスとして同工場に供給・販売する。さらに、同工場においてメタンを燃料として燃焼させることで、温室効果ガスを大幅に削減するとともに、これまで同工場のボイラー用燃料として使用されていた重油の消費量も、大幅に削減することが可能となる。両社は、本プロジェクトから創出される炭素クレジットの購入について事業会社と合意しており、2012年12月までに約56.4万トン(豊田通商:約33.8万トン、東京電力:約22.6万トン、CO2換算)のクレジットを購入する予定。炭素クレジット市場は成長、拡大の方向にあり、最大の排出国である中国でも国連と共同で取引所の創設を検討している模様。二酸化炭素削減、炭素クレジット購入、取引所で販売というビジネスモデルを東京電力は目指しているのか。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:32| 知識