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2007年02月28日

【流通】『NTTコムウェアとシーモン、指紋認証型のマンション入館システムを導入』

――指紋鍵が実現するホームセキュリティーサービスを実現――

NTTコムウェアと、シーモンが2005年6月に共同で開発した、「指紋認証型マンション入館システム」を、シーモンが進めるマンション開発事業、「(仮称)学芸大学プロジェクト」で導入されることが決定した。同システムはNTTコムウェアが開発した超小型Linuxサーバ「L−Box」を活用し、各戸の玄関ドアの指紋認証装置を組込んだロック・システムと共用エントランスシステムをネットワークで連動させるマンション入館システム。
マンション各戸の玄関ドアに同サーバを組込み、共用エントランスの開錠など遠隔での指紋照合も可能になる。また、入居者の指紋情報は、マンション共用エントランスシステムによる一元管理ではなく、指紋照合、指紋登録、指紋削除は各戸内で行える分散管理としている。さらに、入居者が部屋番号を入力、指紋照合を行なうと、ネットワークを経由して各戸の玄関に登録されたデータと照合され、合致するとマンションに入館することができるというシステムになっている。
指紋情報は、個々の玄関に設置されている指紋認証装置で登録・管理が行えるため、登録作業の簡素化を図ることが可能。また、指紋情報を一箇所で集中管理しないため、プライバシーに対する問題や、全指紋情報の盗難を回避できるというメリットもある。さらに、同システムは住宅戸数に制限がなく、大型マンションへの導入も円滑に行うことが可能だという。
マンション市場では、運用が容易でマンション管理コストがかからないセキュリティーシステムに移行しつつあり、入館カードの紛失・貸し借りなどによるセキュリティー事故が発生しない指紋認証を採用するマンション開発業者が増えていることから、今後は開発業者に幅広く展開していく予定。
指紋認証技術による安定性、優位性の高さから同システムの展開に期待が高まる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:17| 流通