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2007年09月19日

【知識】サカタと大和、小売事業で提携

サカタのタネ(横浜市)と花の大和(奈良県)は、球根の小売事業について業務提携することで合意した。今後、両社は球根の仕入業務、加工業務の一元化を進め、コスト低減をはじめとした効率化を図り、2008年春には球根の新しい共同ブランドを立ち上げ、ホームセンターや園芸店など、それぞれの持つ既存の小売ネットワークを生かして販売するなど、球根の小売事業全般における包括的な協力関係を推進して行く予定。近年、日本国内における球根市場を取り巻く状況は非常に厳しく、1995年に小売価格で推定約350億円あったものが年々減少し、2006年には約220億円と大幅に落ち込んでいる。その理由としては、88年に始まった球根の隔離栽培代替措置制度による価格の大幅な下落、それに伴う国内球根生産農家の減少、91年のバブル崩壊とその後も続いたガーデニングブームの99年以降の沈静化など、さまざまな要因があげられる。このような市場の減退に伴い、サカタのタネ、花の大和の両社においても球根関連の売上高は徐々に減少し続けている。しかし、今日においても球根は種子、苗同様に園芸関連小売事業における重要品目であることにかわりないが、これまで個別に球根を調達してきた量販各社は、品目の多様化、競争の激化により徐々にスケールメリットが得られにくくなっていることから、種苗会社からの調達を望むようになっている。くわえて、昨今の団塊世代をはじめとする園芸ブーム再燃の兆しもあり、球根小売事業の再構築と強化はシェアの低下した両社の共通課題となっていた。このたびサカタのタネと球根トップクラスの花の大和が業務提携を行なうことで国内球根小売市場のトップシェアを占めることから、スケールメリットを生かした各種事業展開を共同で推進することで合意に至った。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:31| 知識