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2018年08月09日

【環 境】東京海洋大、新日鐵住金等 船舶や風力発電用の超電導バルクモータを新開発


東京海洋大学とABB Corporate Research、新日鐵住金は、共同で新しい超電導バルク同期モータの開発を進めてきた。これまでの多くの超電導モータでは超電導の電線を巻き線したコイルが用いられてきたが、今回新日鐵住金が開発した高品質な超電導バルク材(※)複数を組み合わせて成型集成した大型磁石を採用して出力30kWの実証機を設計・製作し、回転試験に成功した。超電導バルク材は、同じ物質から製造した超電導線材を巻線したコイルに比べて、小さい体格・寸法で高い磁場(10T(テスラ)以上)を発生できることから大型超電動機器のコンパクト化に期待が寄せられている。

世界の用途別電力消費量のうち約半分はモータによって占められるように、モータのエネルギー消費量は非常に大きく、0.1~0.2%の効率改善でも省エネ効果や省CO2効果が大きいと言われている。電気抵抗がゼロになる超電導技術の適用があり、世界中で超電導モータの実用化を目指した研究開発が進んでいる。

三者は異なる回数数や負荷の状況などの実回転試験を行うことで、実用化への懸念事項の1つである減磁の問題を含めた超電導バルク材の挙動を検証した。これまでに最長360時間の負荷試験を含め総計700時間に近い運転を実施している。実証機の最大トルクは537Nmで、これは超電導バルク材を利用したモータとしては世界最高値になる。今後、超電導モータの開発が進み実用化されると、持続可能な社会の実現に貢献できるものと期待される。


※ 超電導バルク材
超電導材料の結晶の塊で半導体シリコンのように種結晶を使って溶液から成長させて製造、整形する。形状は合金系永久磁石と同様のブロック状だが、10倍以上の磁場強度が可能

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 物流会社の取り組み【機関】