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2018年06月13日

【知 識】リアルタイムに津波浸水被害を推定する技術を核とした大学発VBを共同設立


東北大学、国際航業、エイツー、NECは、共同で開発した「リアルタイム津波浸水・被害推定システム」の技術を中核とした大学発ベンチャー「RTi-cast」(アール ティ アイ キャスト)を共同で設立した。

RTi-castは、世界初の民間事業者によるリアルタイム津波浸水被害予測サービスを開始する。「リアルタイム津波浸水・被害推定システム」を国内外の市場に向けて普及することで、日本と世界の津波災害対策に貢献する。

「リアルタイム津波浸水・被害推定システム」は、津波の浸水による被害推定を、スーパーコンピュータを用いてリアルタイムに行う世界最先端のシステムである。このシステムは、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(CREST)の「大規模・高分解能数値シミュレーションの連携とデータ同化による革新的地震・津波減災ビッグデータ解析基盤の創出」における基礎研究および産学連携研究を経て開発されたもので、2014年の総務省G空間シティ構築事業で実証され、2017年11月より内閣府での運用が始まっており、東北大学(仙台)と大阪大学(大阪)の2拠点でNECのスーパーコンピュータ「SX-ACE」が使用されている。

RTi-castでは、この技術の汎用性を拡げ、社会の様々なニーズに対応したシステムの高度化、小型のスーパーコンピュータによる分散型システムの開発やこれらを用いた解析、津波発生時の浸水・被害推定結果の配信サービスに関する事業を進めていく。

津波災害発生時の対応には、人・建物の被害把握や交通網を含むライフライン等の被害状況の早期把握(広域被害把握)が必要ですある。「リアルタイム津波浸水・被害推定システム」は、東北大学 災害科学国際研究所(以下 災害科学国際研究所)越村俊一教授を中心とした、複数の大学・民間事業者による産学連携研究の成果である。スーパーコンピュータの災害時利用を実現し、地震情報の自動取得と津波発生・伝播・浸水・被害の予測、結果の図化・配信をリアルタイムで行う技術が高く評価され、平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞した。 

産学連携研究の成果である世界最先端の「リアルタイム津波浸水被害推定技術」を日本国内・世界に広く普及し、来る巨大地震津波災害への社会のレジリエンス(=被害を最小化して素早く回復する)の向上に貢献することをミッションとし、このミッションに基づき、様々な取組と連携し、日本発の「リアルタイム津波浸水被害推定技術」を発展させるとともに、その製品化、情報提供サービス、コンサルティング等を展開し、顧客や社会との結びつきを通じて、将来の災害から「生き延びる」、「素早く立ち直る」社会の実現に向けた活動を展開する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識