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2018年02月13日

【環 境】東レ 高い熱伝導性を備えるPETフィルムを開発。エネルギー利用効率を向上


東レは、従来の二軸延伸PETフィルムのもつ特性(絶縁性、ハンドリング性、加工性)を保持しつつ、PETフィルムとしては世界最高レベルとなる、従来品比約2.5倍の高い熱伝導率をもつ二軸延伸PETフィルムの開発に成功した。

今回開発した製品を、絶縁材料、電池材料、回路基板など、放熱や熱を伝えることが必要とされる用途へ適用することで、エネルギー利用効率の向上や部材の寿命向上などが期待される。現在、パイロットスケールでの技術確立が完了し、ユーザーへのサンプル提供を開始している。

フィルムの熱伝導性を向上させるためには、PET中に、絶縁性と共に高い熱伝導性を有する無機粒子を多量に含有させることが有効です。しかし、無機粒子とPETが接する界面の密着力が低く、延伸時に界面に力がかかると、剥離が生じて熱伝導性の低い空隙(ボイド)がフィルム中に多数形成されるため、二軸延伸PETフィルムの高熱伝導化はこれまで不可能と考えられていた。

これに対して東レは、新たな粒子表面処理技術により無機粒子とPET樹脂の界面密着力を向上させ、さらに、独自のポリエステル設計技術により、ナノレベルでPETの構造を制御し、二軸延伸時の延伸応力を均一に低減する技術を開発することで、二軸延伸の工程中で、熱伝導の阻害要因となる空隙の発生を大幅に低減させることに成功した。

絶縁性、ハンドリング性、加工性だけでなく、強靱性、耐熱・耐寒性、耐化学薬品性などの優れた特性を有する東レの二軸延伸PETフィルム“ルミラーR”に、新たに熱伝導性を高めることで、基材フィルムとして各種産業機器での高出力化や安全性向上、工程フィルムとして生産性向上などが期待でき、幅広い展開を開拓していく。「nano tech2018」(平成30(2018)年2月14〜16日・東京ビッグサイト)で研究成果を公表する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境負荷低減【内容】