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2017年11月30日

【流 通】筋力負荷を17%軽減できる林業用アシストスーツ「TABITO-03」試作


住友林業、森林研究・整備機構 森林総合研究所、ATOUN、奈良先端科学技術大学院大学で構成される林業用アシストスーツ研究開発コンソーシアムは筋力負荷を17%軽減できる初の林業用アシストスーツ「TABITO-03」を試作した。2025年の実用化を目指して開発を進めている。

「TABITO-03」は傾斜面の歩行を支援する林業用アシストスーツで、足の裏に配置した圧力センサーと各関節の角度センサーで作業者の姿勢を読み取り、動くタイミングに合わせてモータが駆動する。上り坂では足の振り上げと踏み込みをアシストすることで作業者の体を持ち上げ、楽に踏み込める。下り坂では膝の動きにブレーキを掛けることで装着者の膝への負担を軽減する。モータを腰の左右に各1個、膝に各1個の計4個使用し、バッテリーで駆動。3時間駆動する。

造林作業は多種多様な地形や路面状況を想定しておく必要がある。急峻な山林内での作業の際、林業従事者は急斜面を登山道のように蛇行しながら登って作業現場に向う。林業用アシストスーツが実用化されれば、体力の消耗を気にすることなく、最短距離で上り下りができるようになり、作業効率が大幅に改善される。

「TABITO-03」では、林業従事者の筋力負荷を最大17%軽減できる。今回初めて林業分野での負荷低減をデータ化した。背負っている苗木や植栽器具など数十キロの荷物の重さをアシストスーツに預けることで、作業者の肩や足への負担がさらに軽減される。今後検証を進め、造林作業の労働負担を20%軽減できる実用機の早急な開発を目指す。

日本では戦後に植えられた木々が伐採期を迎えている。国産材の需要が増え、伐採が進められる中、林業をサステイナブルな産業として発展させるためには、伐採後の土地に計画的に苗木を植え、再造林する必要がある。伐採・搬出の機械化は進んでいるが、造林作業の機械化が遅れており、労働力も減少・高齢化しているため造林作業の効率化が求められている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通