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2017年11月20日

【アジア】SBエナジー ゴビ砂漠で風力発電所プロジェクトの営業運転開始

ソフトバンクグループのSBエナジーとモンゴルのNewcom LLC(以下「Newcom」)による合弁会社であるClean Energy Asia LLC(以下「Clean Energy Asia」)はモンゴル国ゴビ砂漠での出力規模5万kW(50MW)の風力発電所プロジェクト「Tsetsii Wind Farm(ツェツィーウィンドファーム)」の営業運転を開始した。

「Tsetsii Wind Farm」は、モンゴル国内の電力需給逼迫の緩和への貢献および自然エネルギーの促進と同国の持続的な経済発展および気候変動の緩和に寄与することを目的として、Clean Energy Asiaが発電事業者となり建設した風力発電所である。同プロジェクトで発電する電力はモンゴル国内向けの送電網に接続し、モンゴルでの国内消費を目的に供給する。

モンゴルでは国全体で113万kW(1,130MW)の電源設備容量が設置されていて、その電源構成(※1)は石炭火力88%、ディーゼル6%、自然エネルギー6%、水力2%と自然エネルギーの割合が低くなっている。また、同国においては経済成長にともなう電力の需給逼迫が喫緊の課題であるとともに、気候変動の影響を受ける国としても8位(※2)に位置付けられており、自然エネルギーなどの安心安全な電源の設置が必要とされる国の一つである。モンゴルでは2015年にエネルギーセクターの中長期目標・計画(2015‐2030年)を定めた国家電力政策が国会で承認され、総発電容量に占める自然エネルギーの割合を2020年までに20%、2030年までに30%まで引き上げることを目標とし、国際金融機関やドナー国と協力してエネルギー分野の投資促進を行うこと、ゴビ地域の豊富な太陽光、風力資源を活用することなどが定められている。さらに、同国政府は温室効果ガスの排出削減にも積極的に取り組んでおり、2国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)において、日本と最初に覚書の締結を行った国でもある。「Tsetsii Wind Farm」についても、同プロジェクト発足当初の事業性を調査する段階において、経済産業省によるサポートの下でJCM適用可能性調査を行った。このような状況の中で、同国では自然エネルギーの普及促進を進めるべく、自然エネルギーを活用した発電所のニーズが高まっている。

同プロジェクトは、JICAによる自然エネルギー分野では初の海外投融資によるドル建てプロジェクトファイナンス案件であり、SBエナジーおよびソフトバンクグループにとってはモンゴルでの初の発電事業となる。

※1 出典:モンゴル エネルギー省(2015年)
※2 出典:GERMANWATCH“Global Climate Risk Index 2014”

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア