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2017年10月24日

【流 通】慶大とシブヤ精機 軟弱な果物等の取扱い可能なロボットハンドシステムを開発

 
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科の野崎貴裕助教は、慶應義塾大学先導研究センター・ハプティクス研究センターおよびシブヤ精機と共同して、軟弱果実の取り扱いが可能なロボットハンドシステムの開発に成功した。同システムは腐敗した柑橘を除去することを目的とした選果ロボットで、紫外照明と白色照明とを合わせた独自のマシンビジョンにより果実の大きさ・位置・腐敗度・傷の度合いを測定し、また、リアルハプティクス技術を搭載したロボットハンドによって柔軟で確実な把持を実現する。これによって、極度に腐敗が進行した軟弱な果実であっても非破壊かつ正確、迅速に取り扱うことが可能となり、衛生的な選果ラインの維持と、選果作業の省人化ならびに処理能力の向上がもたらされる。

同システムは、世界初の高精度力触覚技術を搭載しており、従来の吸着方式や吸引方式で取り扱いが困難であった腐敗果等の軟弱な果実でも、潰したりせず『適度な力加減』で高速かつ正確に把持でき、また、大きさや形状・硬さが不均一な青果物であっても、適切な力加減で柔軟かつ正確な把持やハンドリングが可能である。紫外照明と白色照明を活用したマシンビジョンによって果実の大きさ・位置・腐敗度・傷を測定してロボットハンドとの連動動作を実現。

少子高齢化を背景に、農作業や生産設備の省人化・自動化が希求されている。果実のハンドリングには、従来、吸着方式や吸引方式が試行されてきたが、極度に腐敗が進行した軟弱なみかんなどを取り扱う場合には、ロボットハンドで果実を持ち上げた際に果皮が剥がれてしまう、搬送時に果実が落下してしまうといった問題が生じていた。特に腐敗した果実が選果機上に流れてしまった場合には、青果への腐敗果混入リスクの増加だけではなく、機械設備の汚染や青果への腐敗菌付着、選果効率・処理能力の低減といった課題が存在していた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通