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2017年10月12日

【流 通】橋梁の鋼床版に発生する疲労き裂に対する新点検手法を開発


NEXCO中日本は、名古屋大学・三菱日立パワーシステムズ検査株式会社の3社共同で、点検技術のさらなる信頼性向上や、点検の高度化・効率化を目指し、フェイズドアレイ超音波探傷法を用いた、鋼床版に発生する疲労き裂に対する新たな点検手法の開発を実施してきた。今回、開発の目標としていた、鋼床版のUリブとデッキプレートとの接合部から発生する2種類の疲労き裂を同時に精度良く検出することが確認でき、鋼床版の新たな点検手法として一定の成果が得られた。

過積載を含む大型車交通荷重が多く通過する橋梁の鋼床版では、疲労き裂が発生することがあり、鋼床版のUリブとデッキプレートとの接合部から進展するき裂が貫通するまでは、目視点検や既往の検査技術では発見することが困難である。また、鋼床版に発生する疲労き裂が進展し貫通すると、舗装の損傷等の変状を引き起こし、お客さまの走行安全性に影響をおよぼすおそれがある。

超音波探傷法は、非破壊検査の一種で鋼材内部のきずを検査する技術で、従来の方法は、一つの振動子を移動させ超音波を送受信することにより、2次元の探傷をおこなう。一方、フェイズドアレイ超音波探傷法は、複数の振動子を移動させ任意方向に超音波を送受信し3次元の探傷をおこなう技術である。同技術は、フェイズドアレイ超音波探傷法を活用し、鋼床版部にみられるデッキ進展型き裂とビード進展型き裂を同時に自走で探傷することを可能としたもの。

超音波探傷法は、貫通する前にき裂を発見し早期に対応することにより、顧客の安全・安心・快適な道路空間を創出することが目的で、今後は、点検運用体制の確立を検討していき、2018年度の実用化を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通